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エンタープライズ向けブロックチェーン基盤比較レポート[プライバシー編]を公開 -独自のフレームワーク「LEAF」に基づき分析-

2021.1.14

LayerXはグローバルで代表的なエンタープライズ向けブロックチェーン基盤であるCorda、Hyperledger Fabric、Quorumについての分析結果を、当社独自のブロックチェーン基盤分析フレームワークである「LayerX Enterprise blockchain Analysis Framework(LEAF/リーフ)」とともに公開しています。この度、2020年6月に公開した基本編に続き、プライバシー編を公開しましたのでお知らせします。

■LEAF公開の背景
ブロックチェーンのエンタープライズにおけるユースケースは急速に増加しています。具体的には複数組織間をまたがるデータ共有基盤としてのブロックチェーンの利用が進展しており、証券決済、サプライチェーン・ファイナンスクロスボーダー決済、トレーサビリティ等、国内外で多くの商用化事例が存在しています。ブロックチェーン基盤は基盤ごとに設計思想が大きく異なり、技術特性もそれに応じて変わってくるため、各基盤で充足可能なセキュリティ要件、適性のあるユースケース、プライバシーの要件、インターオペラビリティ*実現の難易度が異なります。そこで当社独自のブロックチェーン基盤分析フレームワークであるLEAFを公開し、ユースケースに応じた基盤検討を行なう際の観点を明確化するとともに、各基盤の検討負荷を軽減し、ブロックチェーンの円滑な社会実装の推進に資することを目指します。また当社はオープンソースソフトウェアや先行するパブリックレポートなど、ブロックチェーンのコミュニティに蓄積されて来た優れた知見に基づきR&D活動に注力しており、LEAFの公開を通じて中長期的にブロックチェーンコミュニティに貢献することを志向しています。
* 複数の異なるブロックチェーン間を接続する際に相互にデータを交換できること

 

■LEAFプライバシー編の概要
ブロックチェーン技術はデータの真正性を複数の組織間で担保し、検証可能な形で共有することを可能にしますが、同時に全てのデータが全組織で共有されてしまい、機密にしておきたい情報も共有されてしまうという課題があります。このような課題を解決する手段として、プライバシー保護技術に関する研究が盛んに行われています。LEAFのプライバシー編では、エンタープライズ向けブロックチェーンにおけるプライバシー保護技術に着目し、プライバシー保護技術の分類、プライバシー保護技術の比較軸の提案、そしてCorda, Hyperledger Fabric, Quorumの持つプライバシー保護技術の分析及び比較を行いました。LEAFプライバシー編で提案するトランザクションフローの分析はCorda, Hyperledger Fabric, Quorum以外のブロックチェーン基盤にも応用可能です。

 

■執筆者代表コメント
北岡知晃(ソフトウェアエンジニア)
LayerXではこれまでブロックチェーンを活用した研究開発を幅広い領域の企業様と進めて参りました。その中で、プライバシー保護技術はブロックチェーン基盤の選定時における頻出の検討項目であり、ブロックチェーンの社会実装を前提とした際に、極めてニーズの高いものという認識を得ました。今回、LayerXが蓄積してきたプライバシー保護技術に関する知見をレポートとして公開することで、少しでもブロックチェーンを用いたシステムの開発者の設計の検討コストを下げることに寄与できれば幸いです。

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