Anonify

2020.6.4

LayerXは、ブロックチェーンの社会実装に係る次世代のプライバシー保護技術である「Anonify」(アノニファイ)のホワイトペーパーおよびソースコードを公開しました。

 

 

ホワイトペーパー等はこちらで公開しています。
[ホワイトペーパー]https://layerx.co.jp/wp-content/uploads/2020/06/anonify.pdf
[ソースコード]https://github.com/LayerXcom/anonify
[スライド]https://speakerdeck.com/layerx/anonify

 

■Anonifyとは
Anonifyはプロセッサのセキュリティ機能であるTEE (Trusted Execution Environment) を活用したブロックチェーンのプライバシー保護技術です。複数の企業や組織が共同で利用する共通基盤として、秘匿性と監査性を両立しながら、幅広いアプリケーションを実現できることが特長です。

 

 

■Anonify開発の背景
経済活動のデジタル化を進める上で、データ活用とそのためのプライバシー保護が極めて重要になっています。様々なデジタル化プロジェクトを推し進める中、既存のプライバシー関連技術だけでは解決できない課題に多く直面し、その経験からAnonifyの研究開発を行いました。デジタル化の基盤としてブロックチェーンの活用を進めていくと、以下のように様々なプライバシー関連の課題に直面します。

 

 

これらに対し、多くのプライバシー保護技術が提案されていますが、上記のような複合的な課題を解決する手法は存在せず、ブロックチェーン適用のユースケースが限定的になってしまっているのが現状です。

 

 

そこで、Anonifyではこれらの課題を複合的に解決するための機能を提供し、幅広いアプリケーションへの応用を目指しています。

 

 

■執筆者紹介及びコメント

須藤欧佑 (リードエンジニア、 Anonifyチームリーダー)
・プロフィール
主にブロックチェーンに係る暗号技術の研究開発を推進し、過去にはゼロ知識証明を用いたプライバシー保護ブロックチェーンであるZerochainの開発を行い、同プロジェクトがWeb3 Foundationのグラントプログラムに採択された。Anonifyの設計や開発をはじめ、プロジェクト全体を推進。

・コメント
「ブロックチェーンにおいてプライバシー保護は極めて重要な技術的課題であり、LayerXでは会社設立当初からプライバシー保護技術の研究開発を進めてきました。Anonifyは、プライバシーを保護しつつブロックチェーンの様々なユースケース事例に対応できるように全体の設計をしています。今回の公開を通して、より多くの方の目に触れることで研究開発を促進させていければと思っております。」

 

恩田壮恭 (リードエンジニア)
・プロフィール
過去には大手証券会社で機関投資家および一般投資家向けの証券システムの開発や、新規事業の立ち上げに従事。LayerXではエンジニアとしてAnonifyの開発に貢献。

・コメント
「ERC20相当の機能の実装やベンチマークを担当しました。Anonifyは、金融のような複雑な業務ロジックを実装可能であり、秘匿性と監査性の両立を実現します。私自身、証券システムの開発に従事した経験からも、これらを同時に実現できるテクノロジーには大きな意義があると考えます。」

 

中村龍矢 (執行役員 R&D担当)
・プロフィール
LayerXの創業時より参画し、ブロックチェーンの基礎技術の研究開発を推進。過去にはEthereum 2.0の仕様の脆弱性発見や、PoSプロトコルCasperに関する査読付き論文の発表などを行い、日本拠点のチームとしては初めてEthereum Foundationのグラントプログラムに採択される。Anonifyでは主にセキュリティ面から仕様策定に貢献。

・コメント
「当社では過去にもゼロ知識証明 (zkSNARKs) を用いた秘匿送金チェーンZerochainを開発しましたが、その時の課題だった、より幅広いビジネスロジックを扱うことを目標に今回Anonifyを開発しました。今後は色々な企業の方々と具体的なユースケースの検討を進めていければと思っています。」

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